基本的な関心は、デザインにまつわること全般です。
理解のデザイン、サービスデザイン、デザインの民主化、多元的世界のデザイン、スペキュラティブデザイン
研究方法論としてのResearch through Design自体を研究しています。自身もデザイン実践を通じて新しい知を生み出すことを試みています。
また、「デザインすること自体が学びになる - Understanding through Design」という概念を提案しています。
院生の研究も、デザインを研究と理解の手法として用いながら、システム理論、社会学、認知心理学、人類学、そしてコンピュータサイエンスの理論的枠組みを行き来しながら各自のテーマに向き合っています。
デザイン行為におけるアブダクション、デザインとバウンダリーオブジェクト、ビジョンの獲得の方法論、脱西洋視点の”道”的デザイン教育を探索しています。
「厄介な問題」に向かうためのトランジションデザイン(遷移のデザイン)を集合的に行う、コ・スペキュレーションの方法論も探っています。
私自身、デザイナとしてサービスデザインの実践を行っています。
ビジョンデザイン方法論の開発、サービスデザインスプリントの開発などサービスデザインの方法論ももちろん関心時ですが、サービスデザインが一般教養として社会に広まっていく「デザインの民主化」そしてそれに伴ってさまざまなプロジェクトが生まれていく「ソーシャルイノベーションの時代」をどのように作っていくのかに関心を持っています。
そのためにデザイン教育やデザイン組織のありかた、デザイン態度とそのさらに根底にあるアートの思考の実践や研究を行っています。
また、ポスト資本主義の社会モデル構築のためのサービスドミナントロジックとシステミックデザインアプローチを取り込んだ新たな方法論などを探索しています。
二項対立を超えた新たな価値観を探索するためのスペキュラティブデザインを利用しながら、コミュニティのバウンダリーオブジェクトとしてのコ・ビジョニングアプローチとして実践を行っています。
ビジョンとは「作るもの」ではなく「見るもの」、正確に言えば「見えてしまうもの」であるととらえ、「ビジョンを見る」ためのアプローチとしてのビジョンデザインプロセス、そして他者とビジョンを共有するためのスペキュラティブデザイン、そして、ビジョンを見るための手続きとしてのプロトタイピングの研究を行っています。