image.png

概要


ディスレクシアであっても、「比較的読みやすいフォントやレイアウト」があります。MyTypeワークショップでは、ディスレクシア当事者がデザイナーやフォントの専門家と一緒に、この「本人が一番読みやすいフォントやレイアウト」を見つける活動(ワークショプ)を行なっています。 ワークショップを通してディスレクシア当事者の皆さんと、本人にとってベストなフォントやレイアウトの探索を行い、さらに、見つかったフォントやレイアウトはMy Type IDカードとして配布しています。ワークショプに参加した参加者からは、自分でも読める文字が見つかったことで自信が持てた、ワークショップが楽しめた、また参加したいといった感想をもらいました。この活動を通じて得られたフォントやレイアウトの多様性について、ディスレクシアを知るための研究会などにおいて展示を行うなど、ディスレクシアの社会理解向上を試みていています。

これまで実施したワークショップ

第3回 MyTypeワークショップ開催

第2回 MyTypeワークショップ開催

第1回 MyTypeワークショップ開催

背景


近年、ディスレクシアなどの読み書き困難を持つ児童生徒に対して、適切な書体や組版設定を提供することの有用性が教育実践や研究を通して明らかになってきています。また、読み書き困難の症状は多様であり、それに対応する書体や組版設定も多様であることが分かっています。しかしながら、その多様さの範囲や様相はいまだ明らかになっておらず、教育現場では全員に画一的な版面が提供されたり、特定の読みやすいとされる書体が盲目的に用いられたり、教員が自身の経験のみに基づいて書体を選んだりといった状況が見受けられます。こうした状況は、児童生徒にとって望ましいとは言えません。また、この状況は読み書き困難の存在が十分に可視化され、理解されていないことの表れでもあります。

本ワークショップでは、読み書き困難を持つ児童生徒とエディトリアルデザイナーがペアになって取り組むワークショップでそれぞれの児童にとって読みやすい版面を作成することを通して、読みやすい書体や組版設定の多様さを明らかにします。また、これを可視化して社会に公開することで、読み書き困難の現状理解に貢献することを目指します。

手法


ワークショップでは、参加者とエディトリアルデザイナーがペアになり、デザインツールを使ってフォントや文章を操作しながら、参加者にとって読みやすい版面を制作します。作業中の参加者の発話、動作、デザイン中の画面をビデオで記録します。

制作終了後は、インタビュー調査に参加していただきます。インタビューでは、読み書きの状況や普段文字について感じていることなどをお聞きします。

ワークショップは全体で1時間程度を予定しています(制作30分、インタビュー30分)。

今後の展望